スキャルピング派とは
スキャルピング(略:スキャル)とは、FXトレード手法の一つ。
スカルピングともいわれます。
デイトレードの一種です。
数秒間(長くても数分程度)の短時間でトレードを繰り返します。
1銭(pips)単位の少ない利益を狙います。
わずかな利益を積み重ねる手法のため、トレードの回数が多くなります。
スキャルピングトレードをFX業者は嫌がる?
「FX業者は、スキャルピング取引を好ましく思っていない」という話も聞きますが、本来、売買が増えることは業者の利益になるはずです。
しかし実際には、カバー取引が間に合わなかったり、サーバーの負荷が問題になったりして、禁止している業者もあるようです。
また、禁止していない業者では、「スプレッドの幅を広げる」「約定しない」など、利益を上げている顧客には不利なようにするという噂(うわさ)もあります。
激動している相場は超ハイリスク
スキャルピングトレードでは、激動時の相場のリスクは半端ではありません。為替変動リスクはもちろんですが。
最も大きいリスクは、流動性リスクです。約定しにくくなりスリッページも拡大しやすくなります。
変動率が大きい時に、決済約定ができないとなると、想像もつかない恐ろしい状況になるでしょう。
その上、FX業者のシステムリスクの影響も受けやすくなり、二重にリスクが高まります。
スキャルピング派のFX業者を選ぶ
スプレッド0~1銭(pips)未満の業者は、電子取引システムリスクが高くなります。
電子取引システムのリスクとは、
1.通信回線やパソコンなどの機器の故障
2.電子取引システムの障害
3.ネット環境により電子システム上の価格と実勢価格に差が生じる
4.IDパスワードの漏えいによる第三者の悪用
5.誤入力による注文指示の間違い
などが、考えられます。
ここでは、とくに、1~3のリスクが関係します。
電子取引システムを安定的に提供し、維持するのは、業者にとってコストになります。
よって、ここにコストをかけられるのは大手FX業者です。
大手のFX業者のサーバーはかなり増強されていて、滅多に障害は起こりません。
逆に、
・参入したばかりのFX業者
・顧客がそれほど多くないFX業者
・資本が弱いFX業者
は、サーバーなどの電子取引システムが弱くなりがちです。
また利用者の傾向によってもサーバー負荷に差があります。
| スプレッド |
サーバー |
利用者の傾向 |
| 0~1pips |
普通 |
スキャルピング派が集まりやすいためサーバー負荷になりやすい |
| 2pips |
強 |
スワップ派が利用する大手業者が多い |
| 3pips~ |
最強 |
サーバーの強さが人気で、デイトレード派が多い |
スキャルピング派がFX業者を選ぶポイント
「コストの安さ」をとるか。
「サーバーの強さ」をとるか。
ということになります。この両方を兼ね備えているFX業者はありません。
経験者の選び方
「複数の業者の口座を開設」しています。
「一つしか開設したことがない」という人はいないと思います。
何故、複数開設するのでしょうか。
- 役割分担を持たせるため
- その時、その時で、一番よいところを選ぶため
1.役割分担を持たせるため
普通の時に使う口座と、指標発表時や相場が激動しているときに使う口座の2種類を用意するという考えです。
また、メイン口座とサブ口座という使い方の人もいます。
メイン口座を使っていて、突然システム障害が発生したとき用に、サブ口座を使うという考え方です。
2.その時、その時で、一番よいところを選ぶため
FX業者は、日々進歩しています。
「あそこは、サーバーが弱い」と噂(うわさ)が立てば、顧客獲得に大きなダメージを受けるからです。当然ですね。
そこで、スキャルピング経験者の多くは、3,4つ口座を開設して、時期をみて渡り歩いています。
そうすることで、一番よい状態の業者で常にトレードできます。
顧客数が増えれば、サーバー負荷も多くなります。
サーバーやシステムが安定しないと感じたら、顧客が急激に増えたことで、サーバー増強が間に合わないということも考えられます。
トレードしにくくなってきたと感じたら、他へ移ることです。
そのうち、その業者もサーバーを増強してシステムを安定化するはずです。そこでまた、もどってきてトレードすればいいわけです。
低スプレッド業者はリスクが高い
スプレッド0~1pipsがセールスポイントの業者(低スプレッド業者)は、「すべりやすく、すべりが大きいことが多い」ようです。
約定に関しては、善し悪しの意見が割れますが
スリッページにかんしては、ほとんどの人が体験しているようです。
もちろん、スリッページは狭スプレッド業者以外の大手業者にもあることはあります。ですが、これほど酷くはないようですね。
低スプレッド業者では、「すべり」がなければ儲からないという仕組みになっているから、と思われます。
FX業者は、「手数料とスプレッド」が主な収益源です。
それが、手数料無料で、スプレッド1pips以下というのでは、利益がほとんど(もしくはまったく)出ません。
さて、FX業者の規制強化の動きがあります(2009年5月時点)。
この内容をみると、「スプレッド競争の激化を懸念し利益がでる仕組みになっているのか」が問題視されています。それほど1pipsというのは異常なスプレッドということがいえるでしょう。
つまり、現実としてFX業者は、「すべり」で利益を上げざるを得ないということではないでしょうか。
これは、口コミ掲示板で「詐欺よばわり」されても、おかしくないでしょう。
スプレッドのコストが1pipsのつもりで取引しているのに、実際はスリッページで、2倍3倍のコストになるわけです。
(関連:)
今回の規制強化はレバレッジも対象で上限を25倍にする方向で動いています。
(400倍とかの)ハイレバレッジ業者は、どうなるのでしょうか。顧客がハイレバレッジ取引をしてくれれば取引量が増えます。取引量が増えれば業者は儲かります。ところが今後ハイレバレッジは禁止されます。それによって収益を確保することが難しくなると考えられます。下手をすると破綻ということもあるかもしれませんね。
そのように、実際のコストが高くつくことを悟ったトレイダーの中には、大手のスリッページの少ない約定力が安定している業者を選ぶ人も、確実に増えています。
低スプ業者を利用しているトレイダーの中には、約定もスリッページもそれほど酷くないという人もいます。
ですので、それにかけてみる人もいます。自分はあたりが良く「約定もスリッページ」もそれほどではないレベルであることを信じて…
低スプレッド業者について、整理すると
①低コストで利用できるか、一般レベルのコストになるかは運次第
②破綻リスクが大きい業者が多い
これらを、投資家のリスク管理の一環ととらえ、よく考えてみる必要があるでしょう。
【追記】
MJの行政処分(2009.10.20)では、スリッページ拡大・約状拒否になる顧客とそうでない顧客を分けていたことが発覚しました。他の低スプレッド業者もそれと似たような構造になっている可能性もあります。
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